ビリキーノ・ワインズ

Birichino Wines

国・地域

アメリカ カリフォルニア

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カリフォルニアワインの新潮流を担うサンタ・クルーズの生産者。
「ビリキーノ」とはイタリア語で“わんぱくな”という意味で、彼らのモットーは
“素晴らしい香りとバランス、良い意味での気まぐれさを兼ね備えたワインを造ること”。

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独創的なカリフォルニアワイン

2008年にカリフォルニア州サンタ・クルーズで、アレックス・クラウスとジョン・ロックが設立した“ビリキーノ・ワインズ”。ビリキーノとはイタリア語で「わんぱくな」という意味で、彼らのモットーは「素晴らしい香りとバランス、良い意味での気まぐれさを兼ね備えたワインを造ること」。極力、人為的な介入をしないナチュラルなワイン造りを志向し、何よりも飲んだ人が元気になる、楽しくなるワインを目指しています。


二人は、フランスのナチュラルワイン生産者として知られるアルザスのドメーヌ・オステルタッグをはじめ、その他イタリアやフランス南西部の小規模生産者で研讃を重ねました。さらにカリフォルニアワイン造りの奇才として知られるボニー・ドゥーン・ヴィンヤードのランダル・グラハムの下でもワイン造りを学びました。それらの経験を生かし、彼らはまったく独創的な手法でワインを造り、その魅力を飲み手と分かち合いたいと、日々挑戦しています。

希少品種“マルヴァジア・ビアンカ”

ビリキーノは、独特の風味を持つ品種“マルヴァジア・ビアンカ”から造るワインにより、カリフォルニアワインの新潮流を担う生産者として一躍注目されるようになりました。この品種は、ビリキーノのモットーを表現する上で欠かす事ができません。


彼らの造るマルヴァジア・ビアンカは、20世紀初頭にイタリアのカラブリアから友人の祖父母が持ち込んだブドウで、信じられない程の芳香を保有しています。畑はモントレー郡のサリナス・ヴァレーにあり、同種はそのテロワールに非常に適していました。特に一日の劇的な温度変化が、マルヴァジア・ビアンカのポテンシャルを最大限に引き出します。この効果的な寒暖差は、太平洋側のサンタルチア山脈と内陸側のギャバラン山脈が形成する自然の回廊により、寒流が流れ込むモントレー湾の海上から、冷えた空気と霧の塊を南下させることによるものです。

テロワールとブドウを見つめなおして

「テロワールを表現するというワイン造りの原点を大切に、様々な醸造方法やブレンドを試みている」と語るビリキーノのワイン造りは、ナチュラルなワイン造りを志向しつつも、その目的はあくまでも最終的にワインにブドウ本来の複雑な構成要素を表現することです。


ビリキーノは、ブドウ畑ではできる限り農薬を使いません。基本的に発酵は天然酵母に委ね、醸造に於いてはステンレスタンクかニュートラルオークを使用します。最小限の澱引きと清澄を行い、可能な限り濾過は行いません。また、彼らは“古樹”を凌駕する樹齢100年超の“超古樹”に拘りを持っています。二人はそれを“怪物”と独自の表現で呼んでいます。姿、ブドウの質、歴史、どれをとっても類まれな存在と感じるからです。そして、そのようなブドウを扱えることになった際には、過去から現在、未来へと経過していく“時間軸”を表現したワインを造りたいと真摯に取り組んでいます。


「ワインは誰かの人生をちょっと良くすることができる。私たちが造るワインが少しでも世の中に喜びを与えることができればと願っている」と話すアレックスとジョンが造る、香り高く透明感あふれるワインは、国内のみならず世界各地で人気を博しています。